2013年11月、台風30号(ヨランダ台風)がフィリピンを直撃。死者数6,293人、負傷者28,689人(フィリピン国家災害防災管理委員会2014年4月3日報告より)と、甚大な被害を受けました。
アチーブゴールでは、英語留学事業において深い絆を築いてきたフィリピンのために何かできないかと、日本人スタッフやセブ島の運営校・SMEAGのスタッフ、留学生と即支援を実施。英語の社内公用化、社員の英語力向上のためにセブ島への企業留学をお手伝いさせていただいた楽天株式会社による支援活動「楽天たすけ愛」に協力しました。
この支援活動は被災した地域の方が必要な物資を楽天市場の出店店舗が安価で提供、楽天ユーザーが購入し、現地にお届けするというもの。アチーブゴールは、被災地で必要な物資の調査・確認、運搬などに尽力。タオルや子ども服、粉ミルク、哺乳瓶、栄養食品など、17,914セットをお届けすることができました。
被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、今後とも復興のお手伝いを続けてまいります。
貧富の差が激しいフィリピンでは、都会やリゾート地でも破れた服、色あせた服を着ている子どもたちの姿を見ることがあります。そこでSMEAGでは定期的に「バザー」を開催。留学生が帰国前に置いていく衣服や雑貨をはじめ、講師、スタッフからも使わなくなった物を集め、手頃な価格で地域の方に販売。収益は子どもたちへの炊き出し、衣類や学習教材の購入、配布に充てています。子どもたちの笑顔はもちろん、地域の方とふれあえることも何よりの喜びです。
マングローブは、熱帯・亜熱帯の河口や干潟などの塩性湿地に生い茂る植物のこと。東南アジアに分布し、フィリピンにもマングローブの森がたくさんあります。しかもマングローブは美しい環境にさまざまな効果をもたらす貴重な存在。二酸化炭素の吸収力に優れているので、地球温暖化を防ぎ、高波や津波から人々を守る防波堤としての機能も果たしてくれます。またマングローブのまわりはプランクトンやカニ、エビ、貝類などが豊富。それらを餌とする魚や鳥、哺乳類も数多く集まり、サンゴや海藻への栄養補給源にもなるなど生態系にも欠かすことができないのですが、フィリピンでは開発による伐採が進み、急速に数が減少しています。そこでSMEAGでは4ヵ月ごとにマングローブの苗の植栽を実施。地域の防災対策にも、地球環境保全にも貢献できるとあって、毎回多数の留学生が参加しています。
フィリピンの公立小学校は整備が行き届いていないことが多いため、留学生が順に訪問。塗装が剥がれている校舎や壁などのペンキ塗りを行っています。作業は何日も及ぶことがあり、重労働ですが、ペンキ塗りを通じて、明るくきれいな学習環境を子どもたちに届けられることが励みとなり、教員や保護者からも喜ばれています。
2ヵ月に1度、虐待や搾取によって傷ついた18歳以下の女性や子どもたちが暮らす特別診療ケアセンターを訪問。子どもたちとゲームをしたり、歌を歌ったり、楽しい時間を共有することはもちろん、センター内の清掃、病気感染防止のための薬散布なども実施。物資的な支援だけでなく、人びとの心のケアにも貢献しています。
世界屈指のリゾート地として毎年多くの観光客が訪れ、有名企業の誘致による高層ビルも立ち並ぶセブ島。こうした華やかさの一方では、貧困をはじめ、さまざまな事情から適切な医療を受けることができない住民も少なくありません。SMEAGでは3ヵ月に1度、セブ中心地から4時間ほどのマラパスクアで1泊2日の医療奉仕活動を開催。医療スタッフのサポートをはじめ、地元の方との交流、自然保護活動も目的にしています。